●2011年12月の記事
すみれ組ダイジェスト2
- 2011年12月22日|
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年長5歳児すみれ組。
ダイジェスト1の続きです。
フェスティバル後の日常風景です。見えますか?遊びで鍛錬された足腰。
寒さの中での発汗。
遊びの中で知らぬ間にたくましくなった腕。
つかむ握り手は貫禄さえ感じます。
手足の力は日に日に強くなります。
綿を紡いで糸にしたその指は毛糸を編んで長くする手に進化していました。
少しずつ形になっていく長さは・・・
集中力を帯びてますます長くなり・・・
一反もめんもびっくりの長さになりました。
造形力もパワーアップ!
幼稚園で飼っているカメの冬眠をみんなで見守ったあとには
これまたすごい造形ができていました。
寒い中でも体を使い、リアルな季節の移り変わりを感じています。そんな中、人気なのが寒い体を温める鬼ごっこ。
白熱しすぎて写真を撮れませんでしたが、最後に行われる36名対担任のガチンコ鬼ごっこ。36匹のたくましい鬼から逃げ切れない担任。4月は簡単に逃げ切れていたのに・・・
集団遊びにも全員で挑戦です。2人からスタートした「なべそこ」は日に日に人数を増やし、
盛り上がりをみせつつ、36人達成は1月に持ち越しです。
外で思い切り体を使い、みんなで挑戦する集団遊びをしてつながり、そんなすみれ組が相も変わらず燃えていること。
ヒントは頭を使う遊び。人だかりをくぐり抜けると・・・
そこは囲碁大会の決勝戦。
初めて決勝戦に進む女流棋士も登場です。
不思議なのは対局が終わると自然と起こる拍手。
誰もが憧れる決勝戦を讃えます。
毎日でもやりたいと言い切る子どもたちの熱意は、向上心と上達と名勝負数え唄を生みました。
いつもは賑やかなクラスがこの時だけは誰が決めたか私語厳禁。伝わりますか?この熱中度。
碁石の配置に隙がなくなってきました。
ちなみに皆が憧れる決勝戦は特別な囲碁盤と碁石を使います。
保護者の方のお父さんが昔使っておられたものをいただいたものです。
白の碁石が貝で出来ているというもの。海クラスにぴったりです。
名人が多数存在する囲碁(石取り)大会ですが、36/1の確率の優勝を8回続けて達成したチャンピオンはやはり雰囲気と表情がいつもと違います。
ある程度何かが上手だったり、強くなったりすると子どもの世界でも傲慢や弱い人を見下す言葉を使う子どもがいます。
このチャンピオンの1番すごいところは、相手をしっかり讃えること、決して対局相手を馬鹿にしないところ、でも飽くなき向上心を強く持っているところでしょうか。
このチャンピオンが名人に認定されたことで、他の挑戦者にも優勝のチャンスが巡ってきました。
十数年前から年長クラスではじまった囲碁という遊びは
きっと3学期も子どもたちを虜にすることでしょう。
おまけ
終業式を迎えた子どもたち。しっかりと自分のものや幼稚園のものを
きれいに掃除して新年を迎えるのでした。
すみれ組ダイジェスト1
- 2011年12月22日|
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年長5歳児すみれ組。
フェスティバルを無事に終え、子どもたちの成長は著しい。
ということでちょっとしたすみれ組ダイジェストギャラリー。
こちらは園内リハーサルでの劇の様子です。「目覚めるという」子どもたちの表現力。
漁師さんは本物の海を見て表現力を磨きました。
園長先生よりも、子どもたちよりも早く、海に向かって走っていった人の正体はいったい誰だったんでしょう?美哉マニアの保護者さんならもうわかりますね!(笑)
わかりますか?子どもたちが寒さを上手く表現していることが・・・・
フナの踊りは、子どもたちが捕まっているシリアスなシーンなのに、踊りたい衝動をくすぐりました。
不思議と思うことがリアルな表現力を生み出していったんですね。
ただ、フェスティバルの本番だけでは「本当に大切なこと」は達成できませんでした。本番後に反省会を開き、もう一度大事なことを体と心に染み込ませ、本番後に目標を達成したすみれ組です。事後の反省ってとても大事なことです。
「本当の目的」をみんなで達成したあとも劇あそびは続きます。役を入れ替えて、それぞれの思いを胸に・・・
フナの役。増殖しています。本番では鉄砲を持っていたあの役の人も、女の子も乱れ踊ります。
ただ嬉しかったな・・・小さいお友達が鉄砲を作って誇らしげに自慢していたとき、すみれ組のある子どもたちはこんなことを言って諭していました。
「本当に鉄砲を使うとどうなるかわかる?」
「人に鉄砲を向けるのと自分に向けられるのは怖さがちがうんだよ!」
本当に強いってどんなこと?
子どもたちにずっと問いかけてきた質問です。
子どもたちが「未来少年コナン」という劇に挑戦して
鉄砲を持って人を脅すインダストリアやレプカが強いのか?
鉄砲を向けられても「怖がらないで」と相手に言うことができたラナが強いのか?
その答えが少しだけ見えた瞬間でした。
本物を見る―綿の場合、そして冬の海
- 2011年12月 8日|
- びさいオーガニックコットン |
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綿からほんとに服ができるだ?
園児からこんな問いが発せられました。
これまでに、年長組さんは綿の種を植えました。綿から糸ができて、みなが着ている服になるという話も聞きました。
植えた綿の収穫もしました。
棉の実のふわふわ部分から種を取り出す綿繰りもしました。
フェスティバルでは綿農家の役もあります。その上で、はじめにあげた問いが出てきたのでした。
たしかに、棉から種がとれるところまでは経験上はっきりしているが、そこから先はリアリティーがない。経験がないから当然である。そして劇中に言う子どもたちの言葉のリアリティーも体験に裏打ちされることによって出てくる。
かの問いには、体験でもって答えねばならない。
そこで、弓浜がすり伝承館に来ました。
棉から糸が紡ぎだされる様子を目の当たりにし、驚きました。まるで魔法のよう!
体験もさせてもらいました。切れてもまたつながる。まるで手品のよう!
おばあさんと子どもがいる風景っていいものです。それだけで「伝承」を感じさせます。そして背中が糸車のような弧を描いていて、その器械の彼女との、身体上にあらわれるほどの深い関係を見せてもらいました。
機織りの部屋の入る子どもたちは思わず歓声を上げていました。「鶴の恩返しだ」という声も上がりました。
綿が糸になるとこもみたし、鍬もふったし、おさかな探検隊もしたし、あと劇で出てくるのは・・・海でもいこうか。行くぅ―!!!!
思わず駆けだすこどもたち。でも、先頭を走ってるのはあの人です。
開放感ではしゃぎ、波とたわむれ、
小さく美しい宝をみつけ
クイズに導かれて冬の海をよくよく見て
津波というものに思いをひそめる時、いつになく深刻な表情をみせて。
言葉や表現のもとには体験がある。そしてなければならない。
体験するとは本物と関わるということです。
いやあ、今回もいい体験でした。棉の変身そして冬の海。
帰りのバスではいくつもの句が生まれていました。
ふわふわの綿がきれいでわらっちゃう
冬の海 色が変わって みどりだね
貝殻や 虹がうつって不思議だな
付記:この時の記事が2011年12月9日の日本海新聞に掲載されています。
子どもたちのお楽しみ
- 2011年12月 4日|
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年長5歳児すみれ組。
おもちつきが保護者のみなさまの協力のおかげで無事に終えた頃。だいたいこの時期から、毎年すみれ組では恒例の「冒険ファンタジー」が子どもたちの心をつかみます。
みんな集まって何を聞いているんでしょう?
これは「エルマーの冒険」という本の読み聞かせです。
この本は、たまに挿絵があるくらいで、普段子どもたちに読み聞かせをしている絵本のように絵はありません。ほぼ活字です。
この本を聞くのには簡単なルールがあります。
1、口は閉じて、みんなの良い耳と頭を使って話を聞いてね。
2、頭の中で物語を想像してね。
時折起こる歓喜の歓声や興奮は、子どもたちが物語の中に入り込んでいるのがよくわかる反応のひとつです。
この物語は全3冊あります。ちょうど卒園シーズンまで続くこの読み聞かせは、子どもたちの心をくすぐりつつも、毎年子どもたちの想像力の無限の可能性を担任に感じさせてくれる時間です。
もうすぐフェスティバル(すみれ組)
- 2011年12月 3日|
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年長5歳児すみれ組。
来週はいよいよフェスティバル!!!
はっぴを着ればこの貫禄。本番まであと少し!全員で一緒に頑張ろう☆彡
劇だって今年はあの名作に挑戦!毎日楽しく、激しく、恐ろしく、美しく、全力でやっているためなかなか写真を撮れません。俳優、女優が続々と出てきています・・・
今日はすみれ組に園長先生が登場です。
今まで楽しいだけだった劇に園長先生はアクセントを加えてくれます。
劇の中に出てくる事柄を、現実の世界とつなげて話をしてくれました。
これは何を見ているかというと、劇に出てくる鉄砲を使うシーン。初めて鉄砲を子どもたちに渡した場面です。
最初は怖がる子どもたち。しばらく経つと鉄砲の魔力に魅せられて強くなった気分になる子、怖がっていたのに鉄砲を撃ってみたいという子。そして、怖いから絶対に鉄砲は嫌だという子。反応は様々です。
鉄砲を持つ悪い園長先生・・・ではありません。多くの子どもたちが心のどこかでカッコイイと感じる鉄砲です。 子どもたちに本当の強さとは何かを問いかけます。
戦争、武力、抗争、その犠牲者、痛みや虚しさ。
たかが幼稚園、されど幼稚園。ここまで深く子どもたちと考えて、感じて、今年も一つの作品が生まれようとしています。