今日のびさい

●2012年8月の記事

研修の夏 その2

夏は研修ということで、先日の園内研修も充実していましたよ。カリキュラムに関わることで、たくさんの意見が出されて、議論が盛り上がりました。

20,21日は松江で、中国5県の、中国地区教育研修大会が開かれました。4人参加しました。1日目は映画監督の錦織良成さんと島根大学の肥後功一先生の2つの講演を聞きました。錦織さんの故郷密着型の話は面白く、肥後先生の洞察の深さは近年あそこまでの深い話は聞いてないなあと思えるほど、素晴らしいものでした。

2日目は島根の北陵幼稚園で公開保育があり、どうしたってうちの園との違いが意識されて、これまた勉強になりました。ここでも肥後先生のコメントがあり、子どもの見方に関する深く徹底したまなざしを見せつけられました。ここでも大きな収穫ありです。

23,24は幼児教育実践学会が東京の家政大学であり、池淵先生と園長がお魚探検隊のことで発表してきました。県の大会とタイトルを変え「風土的身心」とし、県の発表に加えて園長が「22世紀をむかえるために」お魚探検隊をするのだという意味づけをしてきました。ローカルなものこそ普遍性を持つというのは宮澤賢治に教えてもらったことですが、そのことを実証すべく、全国から熱心な幼稚園の先生が自主的に集まるこの学会で、われわれの保育実践をぶつけて来ました。

 

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池淵先生はこわがり園長ははしゃぐ帰りの飛行機では、富士山が見えました。かつて飛行機に乗った時、一面雲しかないまばゆい世界を飛んだことがあったのですが、そこに一か所だけ三角な土っぽい黒いものが見える。それはやはり富士山でした。日本国土はあますとこなく富士のすそ野だ! 「富士は日本一の山」だということに妙に納得。

「風土的身心」という発表タイトルは、われわれ人間の位置を示してもいるのです。富士山は「風土」の「土」。地上的なものの代表です。われわれの身体である土を、あるいは地球を象徴しているものです。

 

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この写真は機内から撮ったものなので写りが悪いですが、下に見えるのが富士山です。そしてなんと月まで出てきた! 月は天空にあるもの。富士山が地なら月は天、これで天地がおさめられます。天とは地上を超えた聖なる場所。仏教ではその真理を月に象徴させることがしばしばあります。「風土」の「風」は形なきもので、地上にも風は吹くのですが、それは単なる自然現象ではなく、天的なものです。

写真の真ん中の黒いものは、飛行機の翼です。これは人類の技術の粋を結集したもので、人間を象徴しています。「風土的身心」の「身心」とは人間のことです。

人間は地にも属し天にも属す。天地に張り渡され天地に支えられながら、それなのにその中間にいる存在なのです。天に届かない知性を振り回して満足し体を忘れて大地から切り離されると宙ぶらりんです。人間は天でも地でもないけど、人間だけでもない。天地と共に描かなければ人間は描けない。

そんなことが飛行機の窓から見えた光景であり、それが一枚の写真に納まっていて、ボケてるけどいい写真だなあ、「風土的身心」だなあと思ったのでした。、

 

 

 

 

 

 

目的を超えるもの――園長通信

1学期の終わりに出した園長通信です。配布した通信では印刷が悪くて見えにくかった1学期末の様子が分かる写真もご覧ください。

 

二十二世紀をむかえるためにvol.17目的を超えるもの.pdf

 

 

研修の夏 その1

暑さの頂上を過ぎて下りかけている昨日今日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

夏休みに入り、預かり保育はありますが、教職員は一体何をしているのか!?夏休みだから、休んでいるのか。たしかに代わる代わるお休みも取りますが、ふだんなかなかできない保育記録のまとめをしたり整理や掃除をしたり、しています。とくに夏休みは研修シーズン。園内研修で教育体制やカリキュラムを確認したり見直したり計画を立てたり、園外の研修に出てお勉強したりしています。

これまでで代表的な研修を二つ紹介します。

7月23,24日に「まことの保育大学講座」の中四国大会が開かれました。松江が会場なので大会の計画・準備にもたずさわりました。

びさいからは4名の参加。

初日は「いいからいいから」などでおなじみの長谷川義文さんの「絵本ライブ」とよみきかせの研修。

 

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園の絵本にサインをしてもらって、そのすみやかなペンさばきに見とれつつ思わずにやにやしてしまうびさいの3人娘



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写真が悪いですが絵本ライブの様子です。
2日目は、野呂さかん先生の講演でした。詩人で、仏典童話もかかれ教科書にのせられる作品も多い大学の先生です。4年生の国語の教科書には「こわれた千の楽器」という名作が取り上げられています。
詩人の、詩が降りてくる体験談や、かぎりない命のつながりの話(これは長谷川さんも共通に話されたことです)、しかも「いのちを自分のものとおもったら大間違い」という、あいまいなごまかしのない、はっきりと仏教的なまなざしからのメッセージを下さいました。


8月7日には鳥取市で「鳥取県私立幼稚園教育研修大会」があり、6人で参加しました。午前中は比治山大学の井原忠郷先生によるパンチの利いた講演を聞き、午後からは分科会。

第7分科会では「お魚探検隊―ふるさと愛を醸成する保育の試みー」という研究発表がありました。もちろん、びさいの池淵先生が発表してきました。

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たくさんの質問を頂いた後は、ギャラリートークという手法を取り入れたグループワークを企画しました。
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参加した先生方が、本音を言えるような、でもちょっぴり意地悪な企画でしたが、むつかしくもあり楽しくもある研修になったようでした。
最後に、発表に対して西部教育局の指導主事、水嶋志都子先生より、指導助言を頂きました。指導助言というより、おほめの言葉に近いかな(笑)。

こうして研修の夏、充電の夏は続くのでした。