●2012年12月の記事
フェス後のすみれ組
- 2012年12月21日|
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年長5歳児すみれ組。
見事フェスティバルをやり遂げたすみれ組。そんな今、単刀直入に「どこまでも行けたご褒美に何がしたいですか?」と聞いてみました。
子どもたちからは意外にも「キャンプ!!」という返答。
とりあえずブルーシートでテントらしきものを作った担任。こんなものでごめんと心の中で思いつつ(笑)
担任の予想に反して、遊びを遊び込もうとする子どもたち。まあケンカもしますけど悪い先生は見て見ぬ振り。自分たちで好きなものを作ってもらったらいいです。
バーベキューが始まりました。
テント追加で出店も登場。
寒い時期の楽しみ方は家庭で得たものでしょう。
少し狭くて少し暗いこの空間は子どもたちにとって特別な場所になったようです。
壊すとは言えず、結局このキャンプ遊びは一週間続きました。
まったりとしたじかんは続きます。グループに大きな紙を配り、好きな絵を書きました。テーマは各々に決めてもらいました。
彼は何で泣いているのでしょう?
理由はみんなが好きなことをしたら「ひとつの作品はできない」とのことです。チームのために大人は涙を流せますか?
色々な素敵な作品がありましたが「すみれ大賞」を受賞したのは・・・
この作品!テーマは「ピーターパン」!
まったくもってピーターパンをひいきするわけじゃないです。このグループは全員が同じ方向から世界観を共有し、なおかつ、作品ができるまでほぼ無言で完成にこぎつけました。
担任は正直5歳児特有の「協同的な遊び」を、今までと違った角度から見せてもらった感覚です。
「子どもはあそび込むと黙る・・・・」というのは夏の研修で与えられた課題ですが、こんな日常に価値観を逆転させてくれるヒントがあるとは・・・・
今や他のクラスで伝説となりつつある劇:「ピーターパン」を好きな配役で遊んでみると、そこは海賊パラダイスでした。
ちなみに、そんな海賊の親玉「フック船長」を演じた彼はまさかの先生役を演じていました(笑)これは先生がハーモニカを吹くシーン。
ほかにも厳寒の中、一生懸命に本堂掃除をする子は「手と足が凍る」と言いながらも「ぼく12月が誕生日だから本堂をきれいにする」と言って気張っていました。
ちなみに彼は大きくなったら「美哉幼稚園の先生」になるんですって!
園長先生!未来の求人就職先を抑えておいてください(願)
亀さんも冬眠の季節です。
冬眠の寝床を作ってくれたのもすみれ組さんでした。「春までお休みなさい」
広告広げて何してるの?
これは2学期の終わりに、すみれ組が最も燃えたあそび。
「紙飛行機大会」の準備風景です。ルールは簡単。一番遠くまで飛んだ人が勝ち。
工夫は自由。
流行スタイルにとらわれず、我が道で行く人。先生は好きですよ。彼の創作飛行機は、優勝は逃しましたが、誰よりも美しい放物線を描きました。
サイズを小さくする軽量化も「考える力」です。
オールドスタイルの飛行機は妙に魅力的です。
そして投げる。
投げる。
トーナメント戦や利き腕じゃない方の手で投げる大会もあり、入賞者は次の日もその次の日も獲得したメダルを誇らしげに付けて登園していました。
実は先生が見ていたのは紙飛行機ではなく、みんなの「腕の振り」なのでした。
この紙飛行機のように、新しい年がみんなにとって飛躍しますように。
おまけ
年末掃除ありがとう。
君で振り返る
- 2012年12月21日|
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年長5歳児すみれ組。
フェスティバルの劇「ピーターパン」。現在いろんなクラスに飛び火しているこの物語。
昨年から配役オーディション制度を導入しています。もちろん自選・他薦は問いません。
こちらはオーディションの様子。なりたい役のオーディションに参加する子どもたち。審査員はもちろんすみれ組のお友だち。
面白かったなぁ、このオーディション。それぞれありとあらゆる方法で表現を工夫したり、感情移入してセリフを言ったりするんだもん。
だからその後ほかのクラスで流行ることになる「ピーターパンごっこ」はすみれ組の役者たちの言い方・表現を真似たものでした。いかに「言葉」が影響を及ぼすのか、いかに「言葉」が大切か考えさせられた担任です。
今回はそれはさておき、今や小さいクラスのカリスマとなっている劇「ピーターパン」。
その配役の中で唯一オーディションが行われることなく、審査をパスした子どもがおりました。
役名は「すみれ組の制作名人」。役どころは「みんなが困ったときに制作で何とかしてくれる」。という漠然としたイメージの役です。
子どもたちの言うことには「そんなの○○君しか出来んわ!」
なぜ「この子」がたくさんいる子どもたちの中で、全ての子どもたちに選ばれたのか良く分かるブログです。
進級間もないある日。君が作り出した「鳥」は、誰も見向きもしなかった古紙ボックス(これからリサイクルセンターに向かう使い古した紙)の中から生まれました。
古紙と呼ばれた紙切れは、君の魔法の手で生命を持ったのか、今にも羽ばたきそうです。
先生が魚マニアですから子どもたちが魚に興味を持ち出します。そんな中初めて粘土板に海の世界を作ったのも君でしたね。
ほかの子が魚の作品を作りだす頃に君は、頭の中が「キリマンジャロ」とか「エベレスト」とか世界の山脈に興味を持っていました。
そういえば君は満足のいく作品ができるといつも先生を友だちのように呼んでくれました。
シンプルだけど時間をかけて作ったこの作品名は確か「マンハッターホルン」。
形や形状の特徴を時間をかけて先生に説明してくれましたね。
いつもナイスリアクションで先生を楽しませてくれる君。これは初めて「甘茶」を飲んだ時の表情。多分君はいつも先生の感性の一歩先をスキップして歩いているんだと思います。
だって黄葉したイチョウをみて本当に感動している子を先生初めて見たもん。
夏が終わりかけの頃、あんなに山にはまっていた君は、突然「海」の世界に帰ってきました。君が作った「クラゲ」は先生の眼前を優雅に泳いで行きました。
この頃は「先生!僕が5年生になったら川にキャンプ行こう!テントは僕が作って、魚を釣るのは先生!で料理は一緒!!あっ!やっぱり釣りも一緒!」と海人の先生をまさかの川キャンプに誘ってくれましたね。
何で君の作る作品は先生も含めてすみれ組を驚愕させるのだろう?先生本当はその秘密を知っています。
君はこれからハマっていくであろう興味のあることをまず平面で捉えます。魚が君の中で流行している初期、君はいつも図鑑をうつし絵していました。
これは建築で言えば設計にあたるのかな?
君のすごいところは、平面をすぐに頭の中で立体に出来るところ。
ただの新聞紙も君にかかれば「イソギンチャクとアメフラシ」というマニアックな構図を実現してしまいます。
特徴は「自分の好きなものを自分の好きなように作る」ということ。
君が触れたものは「魔法」のように生命を吹き込まれ、
楽しそうに飛んだり、跳ねたりしています。
でも本当に飛んだり、跳ねたりさせてもらったのは先生かもしれません。
今ほかの子が作っている、球状に突起物のついた不思議な立体は君が創ったものでした。説明書なしにゼロから君はこんなものを創ります。それも毎日です。君が創ったものはすみれ組の遊びに「変化」をくれます。
君は流行りに敏感です。でもその流行りは君だけの時間軸の中にあります。なぜなら、君は他の人の流行を追いかけるのではなく、自分の中の興味と関心を追求するからです。
君が友だちと会話を弾ませて指差した場所にはいつも新しい作品が生まれます。きっとこれからもそうだと思うし、これからもそうであってほしいと思います。
もう君の感性は画用紙一枚では追いつきません。
先生は君の頭の中は迷路だと思っていましたが、訂正します。
「迷路」ではなく「銘路」です。
これで君が制作名人と呼ばれる所以がよくわかりました。
もうひとつのストーリー
- 2012年12月11日|
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無事フェスティバルを終えこどもたちが日々の遊びに戻りまったり過ごすなか・・・
ちゅうりっぷぐみにはまだ続いているストーリー!!
それは、フェスティバルの当日会場で起こっていました!!!!
なんと、おむすびころりんを演じるという噂を聞きつけたネズミさんが
シンフォニーに見に来ていたのです!!!!!
会場の片隅からこどもたちの演じる姿を一目見ようとやってきたようです!!それを子どもたちに伝えると・・・
えーーーーー!!!と大興奮!!!!
控え室の中ではねずみさんを見つける子どもも
「せんせーーーー!!ねずみが10ぴきいるーーー」
なんと!おき手紙まで!!
それは、それはこどもたちもねずみさんに自分たちのかっこいい姿を見せたいと演じきったのはみなさんも知っての通りだと思います。
子どもたちも大満足の発表でした。
そして、フェスティバルの終わった今日・・
「ちゅーーーー!!!」という声に子どもたちが急いで向かった先には・・・・・・
何か箱と手紙が!
こどもの興味は最高潮。
手紙には・・・「たのしいげきをありがとう。」と書いてありました!!
もう帰ってしまったねずみさんに「ありがとーーーーー」と外に向かって叫ぶ子どもたち。
ねずみさんからはステキなお土産をもらったこどもたちでした^^
ここからがこどもたちのおもしろいところ!!!
お昼ご飯が終わってから子どもたちが始めたのは・・・
トイレットペーパーの芯でねずみさん探し!!「ねずみ探検隊だーーー」いって暗そうな所を探し出しました。
フェスティバルは、ただ保護者の方に見せるためだけのものではなく、こどもたち一人一人が何かを感じながら、ストーリーにどっぷりつかり、演じていたはずの役から飛び出し、遊びへとつながっていく。そこがゴールではなく遊びを発展させる過程だと思います。
一人の子どもが「フェスティバルおわったけん、今度はタンバリンする!!(フェスでこの子の演奏した楽器はすずでした)」という言葉により、そう感じました。
三歳児の子どもたちの台詞はまだまだたどたどしく、伝わりにくい部分もあるかもしれません。
ステージで十分に自分を発揮できた子も少ないかもしれません。
でも、子どもたちは充実した気持ちのはずです。目をキラキラさせて「たのしかったーーーーー」といった子どもたち。
役柄には主役、脇役もありますが、一人一人が輝いて見えたはずです!!
これからも、遊びのなかにストーリーを持ちながら、教室が舞台となってどんどん輝いて行ってほしいとおもいます^^
ネズミ探しは明日も続いていくようです!!どんな発見や、発展があるか楽しみでしかたないです♪
子どもの句
- 2012年12月11日|
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フェスティバルは1日で終わるけど、別にフェスティバルのためだけに劇をしたり歌ったり踊ったりしたわけではありません。プロセスの全体が大切であると、保護者の方もわかっていらっしゃるとおもいます。その証拠に、この2日園ではフェス遊びがあちこちで繰り広げられています。
ところで、今日は子どもたちの句を紹介します。
冬の空 ちいさな雪の 流れ星 Y
今日の朝 霧の祭だ たのしもう K
うさぎさん えさを食べると おとなしい S
夕方に 山がきれいで すてきだね R
息を合わせ、音を合わせ
- 2012年12月 4日|
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年長5歳児すみれ組。
フェスティバル間近のびさいようちえんにて。
イチョウの花束が届きました。
素敵な花束をありがとう。
フェスティバルという子どもたちにとっての大舞台まで一週間を切りました。
季節は11月始め。最初に和太鼓の佐名木先生の演技を見た子どもたちは不思議と絶句。「手が見えなかった・・・・」
この和太鼓にみなさんが挑戦するんですよ!
壁を相手に何やってるの?はたから見ると・・・怪しい。
これ実は立派な和太鼓の練習です。手が伸びるイメージを体に刻みます。
変わった練習は続きます。
輪になって怪しい練習?
これは自分の「音」と仲間の「音」を合わせるイメージ作りです。
思い起こせばあなたたちは、運動会の花形「鼓笛隊」も仲間の「音」をよく聞いて達成しました。
自分だけでなく仲間の音をしっかり聞くことが「音を合わせる」ことの入口です。声が揃い出すと「息を合わせる」ことの入口が開けます。
「一人で出来ないことが、みんなと一緒なら出来る!!」
言い方を変えるとそれは「息を合わせる」「音を合わせる」ということです。
これはあなたたちが運動会で先生に教えてくれたこと。
自分たちの「今」の姿を見て、良いところだけでなく悪いところも見えて言葉にできるのは「向上心」と呼ばれます。
完成間近の和大鼓が先生は楽しみです。
後に「劇」と呼ばれるこの遊びは、全員参加型の不思議な遊びです。
同じ世界観を共有し、自薦他薦問わずのオーディションを経てあなたたちは自分にも人にも認められました。それを世間では「役」と言います。
だから先生は劇に関しては「練習」という言葉を一切使いません。「なりきろう」とか
「表現しよう」とか「演じよう」などしか言いません。多分これからもそうだと思います。
みんながなりきったり、表現したり、演じたりしたことが結果として劇と呼ばれるのが嬉しいからです。これはずっと前のすみれ組さんに教えてもらったことです。
本番には残念ながら参加できないあなたは、確かにすみれ組を飛ばしてくれました。それもただ飛ぶのではなく、「踊るように飛ぶ」というフレーズをすみれ組に残してくれました。
だからきっと今年のすみれ組は「踊るように飛ぶ」ことでしょう!
そして今年のすみれ組は先生に何を伝えてくれますか?
あなたたちが辿る軌跡が、びさいようちえんを創ります。だから先生は不安と緊張と少しの自信を持ったあなたたちと本番を成功させたいのです。
相棒たち。本番まで「きばれ!」本番も「きばれ!」
声を合わせ、息を合わせる(2)-園長通信
- 2012年12月 2日|
- 園長の一言千言 |
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