今日のびさい

●2013年7月の記事

園長通信―まちがいという教師

今年度初の園長通信です。

 

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「22世紀をむかえるために」というタイトルで何年も続けています。ずぼらな私は、不定期です。まあ、21世紀初頭に「22世紀」なんて、また園長はえらい大風呂敷広げるなと思われたかもしれません。

21世紀と言っても、20世紀的なものの延長であるようなモードが社会を占めていると思われるのです。22世紀と勢いつけて言うことでどうにか21世紀的なものに足が届くと思うのです。その辺の時代感覚は教育目標の解説ページに書きましたので、もし興味が起こるようなことがあれば、ご覧ください。

園外保育〜カレーライスをつくるために〜

先週の金曜日。

明日のカレーライスを作って食べるためには材料を準備しなくてはなりません!そのために野菜を栽培したりしていましたがなんだか不作・・・・どうしよう・・・・

「買い物に行こう!」

でも、そのためにはお金が必要です。

「みんなでお仕事をして稼ごう!」

 

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幼稚園をぴかぴかにお掃除したり、先生のお手伝いをしたり・・・・

みんなでせっせとお仕事をして、

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「園長先生!ジャガイモとにんじんを買うので1000円ください」

とグループごとにお金をもらって本日お買い物にいきました!

 

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園バスに乗って、岡田商店までレッツゴー!!!!!

っとその前に、

みんなで集めて船を作って遊んだペットボトルをリサイクルするために清掃センターによって、

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リサイクル〜!

初めて行った子もいてここに集めてリサイクルするんだと興味津々。

「よろしくおねがいしまーす」とみんなでお願いしてきました!

さあ、改めて出発!!

 

 

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みんなでカレーに入れたい材料とデザートをきめて、メモしたカードをしっかりもって、さあ買い物です♪
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たくさんある野菜の中から数をしっかり数えながら品物を選びます。


「わからないことがあったら、お店の人に聞こうね」
と約束していたので、わからなくなったら、
「すみません。福神漬けはどこですか?」などしっかり聞いて買い物を進めていきます。

お肉屋さんでは、「ミンチ肉2キロください」ときちんと言えていました!

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お友だちと力を合わせたり、お店の人にわからないことを尋ねたり、コミュニケーションをしっかりとりながらお買い物。


重たいお野菜も軽々もって、堂々とお店を出て行く子どもたち!

やり遂げた満足感と、お料理する楽しみが顔ににじみ出ていました^^

子どもたちが自分たちの力だけで買い物をする姿を、快く応援してくださったお店の方々にとても感謝しています!


さあ、明日はいよいよカレーライス作り!おいしいカレーをがんばって作りましょうね!!!



 

 

ザリガニ探検隊という遊び

年中4歳児さくら組。

これは行事でも活動でもありません。子どもたちとした約束から現実になった遊びです。


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バケツを持って、タモを持ってどこ行くの?
「ザリガニ探検隊!!!!」

時はさかのぼり、君たちがまだ年少さんだった頃、先生は確かにある約束をしました。
先生:「もう少しみんなが大きくなったらザリガニ取りに行こうや!」

子ども:「じゃあさくら(年中)になったらいこうや!」

あれから半年近くたち、その時のドキドキを君たちはまだ持っていました。

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時には先生の部屋にまでザリガニを研究した報告をしに来てくれました。
きっと頭の中は写真や図鑑からの知識、早くザリガニに会いたい気持ちでドキドキなんだろうなあ。

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だから、クラス全員ではなくザリガニに会いたい子が集まって結成された「ザリガニ探検隊」なのです。
近くの川に到着すると、胸の高鳴りはガードレールに振動して先生にも聞こえてきました。
「あっ!さかながいる」

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おそらく君たちと同じくらいドキドキと興奮をしていた先生は、「ザリガニとりの名人」と呼ばれていた子どもの頃に戻っていました。
本物のザリガニを子どもたちにみせると、「ほんとうに赤いがん!!!」とお互いに興奮。

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息が止まるくらいザリガニを見つめています。

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実際に触れようとして、はさまれるかもというドキドキと、それでもつかみたいドキドキ。

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ザリガニ君の威嚇を受けながらも・・・・

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今まで調べた知識に勇気をプラスして、ザリガニを捕獲!

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周りの子は悲鳴や歓喜の声をあげる中、しっかり本物に触れる。それはもう本当にザリガニが好きという気持ちかな。

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せっかくだから魚の捕まえ方も教えました。コツは斜めに構えたタモを素早く水に入れてすくいあげること。

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本当に魚がとれた時の反応は「やったー!」とかではなく「ヴぁーーーーーー!」といった感じ。

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ザリガニが本当にこのエサを食べるか?蓄えた知識を実践中。興味と関心の質の向上は実際にやってみようと、心も体も動かしているようです。

本物の住んでいるところに実際に行き
本物に触れ
同じ川にはほかの生きものも住んでいることを知り
実際に捕まえてみようと試み
失敗や成功をしながら興奮し
その後も今までに得た知識を試そうとする
だからこそ出てくる「川を汚したらいけないよ」という気持ち

「ザリガニ探検隊」という遊び、本家の「お魚探検隊」にも通じます。

 

食べ頃食べられ頃

年中4歳児さくら組。

暑い・・・毎日暑い・・・

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暑い日の水遊びは最高です。はじける笑顔。

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水を得た魚の様。

 

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空まで届けと言わんばかりに、ライバルは青空です。

 

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部屋には色とりどりの花火が打ち上げられています。

 

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「ひゅーん、ドーン!!!」と擬音を奏でての制作。季節はすっかり夏になりました。

 

 

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子どもたちが育てている野菜が食べ頃を迎えました。

 

 

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モロヘイヤは子どもたちに注目されてお湯の中に。

子ども:「まだ全然ネバネバしてないよ!」

 

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子ども:「うわ!ものすごいネバネバしてきたね!」

見入るというか口の中はすでに模擬食事。

 

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「二十日ってなに?」と子どもたちが興味を注いでいた二十日大根は、収穫され、

 

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洗う係りに渡されて、

 

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今度は包丁で切る係りにバトンタッチ。

 

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緊張感の中小さく切られ、

 

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次の係りにバトンタッチ。

 

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こちらは味付け係。

 

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味付け係りから最後に誰が名づけたか「もみもみ係」へ。

 

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しっかりもみもみされた二十日大根は、今日の給食の一品になりました。

 

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不思議なことに自分たちで育てたモロヘイヤも、写真にはないキュウリも、二十日大根も残さずに食べた子どもたち。もちろん野菜嫌いの子どもはたくさんいるはず。

子どもたちに質問してみました。

「みんなが育てた野菜を今みんなが食べてるね。食べられてる野菜はなんて言ってる?」

子ども:「おいしい?ってきいてくるよ!」

子ども:「たべてくれてありがとうっていってる!」

育てた野菜を残さず食べるのはすごいこと。「ありがとう」という言葉も出てきました。


その他の野菜を残してしまった子どもに同じ質問をするとこんな答えが返ってきました。

子ども:「明日は全部食べてねっていってる」


驚くほど子どもから引き出すのが難しい言葉があります。「ごめんなさい」という言葉。

食べ物を残さないのは「ごめんなさい」のしるし。「ごめんなさい」が前提にあって「ありがとう」が活きます。

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食べ物を残さないのは「ごめんなさい」のしるし。ということがどうすれば体験的に子どもたちに伝わるか、年中クラスでも考えてみたいところです。

 

下剋上ならず

年中4歳児さくら組。

 

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運動遊びの前には揃えられた上靴が並びます。

 

何やら最近子どもたちに変化を感じます。

さくら組の女子を例に挙げてみましょう。

 

 

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何かを成し遂げようとするときに彼女たちは決まって円陣を組んで士気を高めます。 周辺に散らばる男子とは対照的です。
自然発生というところがまたすごいところです。

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物事を男女で分けるのはジェンダー的な要素としてはよろしくないですが、学ぶことがあるならば話は別かな。

女の子を模倣してこちらも気合が入ります。模倣も学びですね。

 

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この日は久しぶりの相撲大会。遊びで鍛えた足腰は踏ん張りという分野で成長を見せています。


 

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もちろん名勝負は多数です。横綱から小結まで今日のベスト5がでましたが、先生には少し不安があります。

 

不安的中。

子ども:「今ならすみれ組(年長)に勝てるよな!!!」「絶対勝てるよ!!勝負しようよ!!」

 

自信が完全に過信になっています。

 

先生は慌ててすみれ組に行きました。それでこっそりすみれ組さんに「必ずさくら組を倒してください!」とお願い。

 

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すみれ組さんの協力を得て、「びさいいち相撲大会」の開催です。

すみれ組代表対さくら組代表5対5のガチンコ勝負です。

 

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先生の不安はどこへやら。さすがすみれ組。大将戦まで3対1(同情の1勝あり)と圧倒的。

さくら組の大将の彼は言わば横綱。踏ん張りは本日のさくら一。

圧倒される声援というか音の塊が幼稚園中に響きます。

 

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しかし、すみれ組の横綱は肩から胴の体幹が安定している。力をいなすのが上手い。先生の研究心に火がついたころには勝利を収めたすみれ組の横綱。

勝負の数秒後には絵本館にいた園長先生が駆けつけるほどの熱気。

4対1ですみれ組の勝利(同情の1勝含む)。結果はほぼ完全勝利のすみれ組。びさいいちに決定。


さくら組の下剋上ならず。なんかホッとしました。すみれ組さんありがとう!

 

天狗の鼻を折られた形となったさくら組。感想は・・・「すみれさんは強かった・・・」

相手の強さを認められるのは立派です。上には上がいることを知りました。

 

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この日からさくら組の雑巾掛けには妙な雄叫びが発生しています。さてはまたリベンジしようとしてますか?

すみれ組が今までより近くて遠い憧れになった日でした。

そんな謙虚で努力家のさくら組を先生も模倣します。模倣は学びです。