今日のびさい

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本物体験から産まれた遊び②

年長5歳児すみれ組。

自分たちの普段食べているお米がどこから来ているのか知りたくて、出掛けた南部町の田んぼ。

井田さんに田植えを教えていただいてから早5ヶ月。お米が収穫時期を迎えました。

 

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今回は稲刈りに挑戦です。

 

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鎌の持ち方と、稲の持ち手を井田さんに教えてもらいました。

 

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小指を切らないように稲の持ち手は親指側を下にして持ちます。運動会後の子どもたちは「カラーガードの横回しの時の持ち方だ!」と興奮気味。

 

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刈った稲は、稲を使って結んで束にしていきます。稲は捨てるところがないんですね。

 

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はで掛けも体験させてもらいました。

 

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こうして稲刈りを体験したすみれ組。土から始まってお米や食べ物はできているという井田さんの話が印象的でした。

「先生!ラQで田んぼできたんだ!」ある子どもがいいました。

 

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きちんと土から表現されていることに驚きです。これも本物体験から産まれた遊びですね。

稲刈りを体験させてくださった井田さん、本物体験をありがとうございました。

 

本物体験から産まれた遊び①

年長5歳児すみれ組。

お魚探検隊〜水揚げ篇〜

ふらっと立ち寄った海で船がぼくたちに近づいてくる!「おーい!」って呼ぶとぼくたちの目の前に!

 

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漁師さんがぼくたちの前にやってきて、今目の前の海で獲れた魚をみせてくれた。

 

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こんなに多様な魚がぼくたちの前に現れて

 

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最初は恐る恐るさわるぼくたち。でも慣れてくると、

 

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「これがホウボウかぁ」色んな魚に触って色んな魚の名前を覚えた。

続いてお魚探検隊〜市場篇〜

ぼくたちは水産物直売センターに魚の売り買いを見に行った。

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市場の人は聞いたことを何でも教えてくれた。
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何して食べるとおいしいとか、魚の名前や、なんで干物にするのかとか色々教えてもらった。
市場にもホウボウがいてなんだかうれしかった。
そして園に帰ってこんなものができた。
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そうです。あれです。この見事な羽の色はまさか・・・・

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ラQという玩具で創った「ホウボウ」です。本物体験から産まれた遊び。
お世話になった中野港の漁師さん、境港水産物直売センターのみなさん、ありがとうございました。

 

遊びの中で創り出す

年長5歳児すみれ組。

運動会シーズンの頃、密かに流行っていた遊び。

 

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そう、「国旗の書き写し」。多様な国があって多様な模様の国旗があるのが妙に魅力的。

 

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時間を忘れて書き込み、ぬり込む。

 

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同じような模様なのに色の配色が違うと違う国の国旗なると興奮して説明してくれる子どもたち。

 

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「よし!積み木の国の国旗ができた!」「自分で考えちゃった」

積み木の国とは、子どもたちの創る物語の詰まった積み木スペースのこと。

 

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飾られたオリジナル国旗。遊びの中で創られたオリジナル国旗。図鑑には載っていない国旗。

 

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今回は2種類完成したそうな。

さくらで月見

桜と月見って?

ねがはくは花の下にて春死なん そのきさらぎのもちづきのころ

西行の辞世の句を思い起こします。でも、そんな話ではなくて、さくら組の部屋がお月見部屋になっているという話です。

 

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いろんなお月様があるでしょ?bIMG_5513.jpg


子どもたちが見たり思い浮かべたりした月を描いているのでしょう。

実際、子どもたちは月を発見する名人です。bIMG_5512.jpg


先生が堰堤から見つけてきた植物(柿の葉やヘタ、藤のタネの殻など)で展示のタイトルがディスプレイされています。
なんかお団子とすすきも飾りたくなっちゃいますね。

 

 

 

オリジナル作品♪

すみれぐみになると、いろんなアイディアを出して、

オリジナル作品を作り出す子がいておもしろいですね♪

そのなかから紹介しま〜す!


「せんせい〜みてみて!オラフだよ!雪も降ってるんだよ!!」


 

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こちらは二人で作り上げました!

「ジバニャンだよ!!」

 

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これからも続々紹介します!!

制作わくわく!さくら1くみ

お正月あそびといえば、コマ!たこあげ!かるた!

かるたあそび・・・

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自分たちで読んで、とって、盛り上がる!!どきどきしながら盛り上がる!!!

こまあそび・・・色つけ職人に変身!回した感じを見ながら色をつける眼差しは真剣そのもの。

たこあげ・・大きなたこをビニール袋と広告で芯を作って作成。いざ!!園庭へ〜!がががががが・・・・・

たこのおさんぽ?ふわっとジャンプ??飛ぶまで走り続けるさくらさん(笑)

 

最近さくら1くみブームは、小物作り!!初めは、雪の結晶モビール★

 

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木の枝を組み合わせて、毛糸をくるくる!

 

 

 

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なんだか素敵な窓になりました^^

 

つぎは、こびと作り!!紙粘土で小さな制作!

指先を上手に使って、集中!!!

 

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こんなかわいこちゃんたちが完成!!

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かわい〜〜〜〜〜!!!かわいすぎる!!

ってことで、こんなショットも^^IMG_4479.JPG

癒される〜♪


そこから広がるこびと遊び!!

夢中なのは男の子!!

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女の子はままごとあそび!!

どんどんひろがる遊びの輪・和・話^^

みんなで和やかに、まったり楽しんでます♪

 

 

 

 

君で振り返る

 年長5歳児すみれ組。

 フェスティバルの劇「ピーターパン」。現在いろんなクラスに飛び火しているこの物語。

 昨年から配役オーディション制度を導入しています。もちろん自選・他薦は問いません。

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 こちらはオーディションの様子。なりたい役のオーディションに参加する子どもたち。審査員はもちろんすみれ組のお友だち。

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 面白かったなぁ、このオーディション。それぞれありとあらゆる方法で表現を工夫したり、感情移入してセリフを言ったりするんだもん。

 だからその後ほかのクラスで流行ることになる「ピーターパンごっこ」はすみれ組の役者たちの言い方・表現を真似たものでした。いかに「言葉」が影響を及ぼすのか、いかに「言葉」が大切か考えさせられた担任です。

 今回はそれはさておき、今や小さいクラスのカリスマとなっている劇「ピーターパン」。

 その配役の中で唯一オーディションが行われることなく、審査をパスした子どもがおりました。

 役名は「すみれ組の制作名人」。役どころは「みんなが困ったときに制作で何とかしてくれる」。という漠然としたイメージの役です。

 子どもたちの言うことには「そんなの○○君しか出来んわ!」

 なぜ「この子」がたくさんいる子どもたちの中で、全ての子どもたちに選ばれたのか良く分かるブログです。   P1070746.JPG

 

 進級間もないある日。君が作り出した「鳥」は、誰も見向きもしなかった古紙ボックス(これからリサイクルセンターに向かう使い古した紙)の中から生まれました。

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 古紙と呼ばれた紙切れは、君の魔法の手で生命を持ったのか、今にも羽ばたきそうです。

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 先生が魚マニアですから子どもたちが魚に興味を持ち出します。そんな中初めて粘土板に海の世界を作ったのも君でしたね。

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 ほかの子が魚の作品を作りだす頃に君は、頭の中が「キリマンジャロ」とか「エベレスト」とか世界の山脈に興味を持っていました。

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 そういえば君は満足のいく作品ができるといつも先生を友だちのように呼んでくれました。

 シンプルだけど時間をかけて作ったこの作品名は確か「マンハッターホルン」。

形や形状の特徴を時間をかけて先生に説明してくれましたね。

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 いつもナイスリアクションで先生を楽しませてくれる君。これは初めて「甘茶」を飲んだ時の表情。多分君はいつも先生の感性の一歩先をスキップして歩いているんだと思います。

 だって黄葉したイチョウをみて本当に感動している子を先生初めて見たもん。

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 夏が終わりかけの頃、あんなに山にはまっていた君は、突然「海」の世界に帰ってきました。君が作った「クラゲ」は先生の眼前を優雅に泳いで行きました。

 この頃は「先生!僕が5年生になったら川にキャンプ行こう!テントは僕が作って、魚を釣るのは先生!で料理は一緒!!あっ!やっぱり釣りも一緒!」と海人の先生をまさかの川キャンプに誘ってくれましたね。

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 何で君の作る作品は先生も含めてすみれ組を驚愕させるのだろう?先生本当はその秘密を知っています。

 君はこれからハマっていくであろう興味のあることをまず平面で捉えます。魚が君の中で流行している初期、君はいつも図鑑をうつし絵していました。

 これは建築で言えば設計にあたるのかな?

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 君のすごいところは、平面をすぐに頭の中で立体に出来るところ。

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 ただの新聞紙も君にかかれば「イソギンチャクとアメフラシ」というマニアックな構図を実現してしまいます。

 特徴は「自分の好きなものを自分の好きなように作る」ということ。

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 君が触れたものは「魔法」のように生命を吹き込まれ、

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 楽しそうに飛んだり、跳ねたりしています。

 でも本当に飛んだり、跳ねたりさせてもらったのは先生かもしれません。

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 今ほかの子が作っている、球状に突起物のついた不思議な立体は君が創ったものでした。説明書なしにゼロから君はこんなものを創ります。それも毎日です。君が創ったものはすみれ組の遊びに「変化」をくれます。

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 君は流行りに敏感です。でもその流行りは君だけの時間軸の中にあります。なぜなら、君は他の人の流行を追いかけるのではなく、自分の中の興味と関心を追求するからです。

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 君が友だちと会話を弾ませて指差した場所にはいつも新しい作品が生まれます。きっとこれからもそうだと思うし、これからもそうであってほしいと思います。

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 もう君の感性は画用紙一枚では追いつきません。

 先生は君の頭の中は迷路だと思っていましたが、訂正します。

 「迷路」ではなく「銘路」です。

 これで君が制作名人と呼ばれる所以がよくわかりました。

 

まぐろ集会の後に

まぐろ集会のなるものが境港市の幼保で開かれたことは、さまざまの報道などでご存知かと思います。

びさいでも開かれて「貴重な」まぐろをご馳走になりました。海とくらしの資料館からクロマグロのはくせいもやってきました。

その集会の直後、部屋に戻った子どもたちの描いたまぐろたちです。

 

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一匹でも大漁と言いたくなるような迫力。担任曰く「はくせいを見ている目が違った」。均整のとれたフォルムは圧巻ですね。

 

 

 

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女の子は興味ないかなと、主催の濱野さんが女の子たちの反応を見て言っていたのですが、いえいえ、この絵を見てください。


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まぐろが100キロの速さで泳いだりイカを食べたりという寸劇が印象に残ったのか、

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イカを食べるシーンも描かれています。



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これは筆致が独特です

 

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この子は腹の色の印象が強かったのでしょうか。いい色を出しています。

 

 

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話を聞きながら、想像が広がったのでしょうか。海を実にたのしそうに泳いでいますね。

 

 

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紙が足りなくなったのでしょう。尾びれがちょっとちぢこまってしまいましたが、それにしても実にリアル。よくよく見ています。はくせいを見ながら描いたんじゃないですよ。彼の、心のカンヴァスと印象という画法が、どんなふうになってるのか知りたくなります。

積木の造形

 

見てください! この造形!


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立っているのが不思議なくらいの絶妙なバランスを保っています。(実際これを撮った直後に倒れたのですが)

これほどのものを立てる、集中力、夢中度、造形力、バランス感覚、慎重さと大胆さ、などなど、さまざまな力が必要であり、それらのことがきちんと育っていることを証拠立てるかのように立っています。

さすが年長組!

 

 

 



 

 

何の色!?

見てください! この色!

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さくら組さんの育てたパプリカです。見事に光ってます。

園児さんの作品を紹介する「びさいギャラリー」のコーナーですが、これは園児が作ったものではありません。

自然の営みではない、人間の営み。その人為のもっとも高められ洗練されたものが芸術作品といえるでしょう。だから、人間が「作る」芸術とおのずから「成る」自然は対立するものととらえられます(特に欧米では)。

ただ、自然をあらわす言葉に「造化」というものがあります。自然の営みに「つくる」という働きを見てとっているということでしょう。このパプリカは天のなせる芸術作品と言えるかもしれません。

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たわわに実っていますね。「ピーマン」というとさくら組の子どもたちに「パプリカ!」と注意され言いなおしをさせられましたが、それがわかるような気がします、この赤さ。

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先日の台風でなぎ倒されたポプラの木です。ポプラは根が浅いにしても、大木がフェンスを押し倒して倒れ込んでいます。

パプリカを赤くするのも、木をなぎ倒すのも「造化」のいとなみ。与えもし奪いもするからこそ神聖なのです。