えんちょうせんせいの えほん大好き!③

「松谷みよ子 あかちゃんの本」というシリーズの一冊、『おふろで ちゃぷちゃぷ』。「松谷みよ子」と「いわさきちひろ」の名前がならんで、悪い本のわけがない。瀬川康男のアバンギャルドな絵の『いいおかお』もこのシリーズの名作です。

 

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いわさきちひろさんの絵を見たことのない人はいないでしょうから、すべての説明は蛇足になりそうですが、あの、降りたての粉雪のような、今にも消えてしまいそうな絵、あわく、はかなく、それなのにあたたかみのある絵!(その、おなじはかない絵が、お話によっては非常に冷たくもなる!)

こどもがあひるによばれて服をぬいでお風呂に入るというものですが、こどもが服を脱ぐときのもどかしさ愛らしさがあのあわい線で表現できるなんて。それと、裸のかわいさ、きれいさ。子どもの裸を描ききれるけがれのない絵。

言葉のリズムがいいのは言うまでもありません。お風呂に入るのをシブる子どもは多いですが、この絵本が楽しくお風呂へいざなってくれることでしょう。

 

 

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