夏休みを後半になりました。といっても、大人には夏休みはなく、主婦業にも夏休みはなく、職員にも夏休みはほとんどありません。では何をしているかと言うと、日ごろのあわただしさでできなかったことをしたり、研修会に出たり、園内で研修会をしたりしています。
先日は、鳥取県の私立幼稚園教育研修大会がありました。基調講演の大豆生田啓友先生(http://ningen.kanto-gakuin.ac.jp/~ningenx/modules/teacher11/index.php?id=7)
の話は興味深かった。NHKの育児番組で見た人もおられるかもしれません。
夫は稼ぎに出て、妻は家にいて子育てをするという家族像は、戦後のある時期から作られていったものだということは、園長も少し勉強をして知っていることなのですが、このたびそのことを考えるのに「サザエさん」が引き合いに出されました。あの家族は、平成の世に堂々と戦前モデルを温存しているからです。
「子育ては親の責任」、それがともすれば、「子育ては母親の責任」とすり変わる実情も多く、そして幼児期が大切なんて知識ももっていると、母親はどんどん追い詰められていくことになりますね。で、もっと「子どもと向き合いましょう」だなんて。24時間向き合ってたら、おかしくなってもおかしくない。
サザエさん、タラちゃんと向き合ってますか? とんでもない!って話がありました。日本の子育ては地域共同体が子を育てていた状況があり、その共同体的状況が崩壊したのに、それを前提にした考えは残っているようです。喪ったものを何が、何で、どう、肩代わりするかは幼稚園も巻き込まれる課題でもあります。