年長5歳児すみれ組。
説明しよう・・・「コマレンジャー」とは2年前から続くすみれ組の子どもによる「こま」をつかったオールプロデュースの劇である。
こちらは今は伝説となった初代「コマレンジャー」。女の子がお店を開いてくれて男の子がヒーローショーということで「コマレンジャー」をしてくれました。伝説のコマゴールド懐かしいなぁ。
こちらが初代「コマレンジャー」をみて成長した子どもたちが年長になって演じてくれた2代目「コマレンジャー」。この頃から司会や音響も子どもたちが考えてしてくれました。
そんな「コマレンジャー」をみて育ったまだおぼこさの残る子どもたちが年長になりました。
「こま」が織り成す子どもの成長はブログ「おのが影振り放さんと暴れごま」
(bisai-kindergarten.com/today/2011/02/post-246.html) 参照。
そんな年長すみれ組の子どもたちが「先生!コマレンジャーをやりたい!」というのは予測が付きます。
教師:「やりたければやればいいがん!」
実際やってみると、まあ出るわ出るわ意見のぶつかり合い。ちなみにこの時担任は小さくガッツポーズをしています。性格が悪いわけではありませんよ(笑) 本気で思う事をぶつけ合うって大事なことなんです。
「やりたい」と子どもが自分たちで決めた事をやり通せるようにするのが担任の唯一の仕事でしょうか。
少しずつ形になっていく3代目「コマレンジャー」。普段はおとなしいあの女の子が「せんせい!わたしコマレンジャーになりたい!」といったのは正直驚きでした。
毎回行われる、司会と音響担当による総評がある反省会は、子どもながらに厳しい意見が・・・・ 「もっと楽しそうにやらないと・・・」「上手なのはおんなのこだけ・・・」シビアな評価で火がついたのか俄然盛り上がっていく子どもたち。
もっと盛り上がるためにはどうしたらいいか?という事で女の子が総動員で物語の背景「すみれ森」を描いてくれました。
このすばらしい表現力・想像力は幼稚園生活で身につけたものです。
完成した背景を飾るとグッとリアリティーが出ました。
そんな女の子のバックアップの中、男はだまってこままわす(笑)
ポスターまで作って番宣も抜かりなし。
本番前日には各クラスに発表日時のポスターを渡し、たくさんお客さんが来てほしいということで幼稚園の一番目立つところ玄関にもポスターをはりました。
泣き虫だったあの子は誰よりもお客さんの事を考えて会場設定までしてくれました。
いよいよ本番当日。今年のすみれ組による今年のすみれ組の「コマレンジャー」は大入り満員。チケットもぎりのお兄さん、お姉さんは大忙し。
全席自由となっております。クラスの通信など一切出していないのに多数の親御さんがかけつけてくれました。「子どもが絶対に見に来て!っていうから見に来ました。」とはある保護者さん。 2学期の最大行事である発表会でさえそんな事を言う子どもは少なかったはず・・・・子どもたちがここまで「こま」を使った第2の発表会にかけているかがよくわかりますね。
さていよいよ今年のすみれ組による「コマレンジャー」がはじまりました。
今年の「コマレンジャー」は見てくれたかわいいお客さんになにを与えたのかな? 恒例の反省会では「緊張しすぎて力がでんかった」「もっとこまを回したい!」 色々な感想が出たけれど・・・・
お昼になると、未来の「コマレンジャー」がさっそくすみれ組の教室に遊びに来ていたのでした。 何かを1から作る事。それはとっても大変な事。でも、「失敗するかも」より「やってみたい」とおもった事をやり遂げたすみれ組はやっぱりすごいと思う担任なのでした。