日本中で今、かつてなかったほどの数でボラティアが活躍しているであろうと推測されます。被災地でボランティアをしている若者が、やって当然、というようなことをテレビのインタビューで言っていました。ボランティアの意識は当然のことをやっているという。なぜか。やらされてないからです。
この度の大震災から見ると、軽く思われてくるのですが、この年明けの雪は異例でした。3月になっても雪が降り、おかげで桜の開花もだいぶ遅れました。
とにかく今年はよく降りました。正月早々3日も停電、なんて目に遭った方もおられるようです。雪に閉ざされ外出もままならず、電気もつかえない、店にはモノがない。規模こそ違え、自然が荒々しい力をふるった時、人は、社会はどうなるかということを経験しました。
そんななかでこそ、ものの考え方が問われるのだと思います。あの大雪のための停電を呪うか、よかったと思うか。その思い次第でその人の生き方は決められてくるでしょう。大雪で停電でろうそくの明かりのなかで家族が過ごせたことがよかった、とは保護者の方の年明けの会話です。
駐車場など職員が雪かきしていると、いつの間にか力を貸して下さる保護者の方が何人も現れました
経済が疲弊して、お金で物を言わせることが難しくなってきている、そんな時代にお金が動機ではなく働く人がいる。そういう人たちが世の中の一翼を担い社会を動かしていく。お金の物差ししか落ち合わせてない人には摩訶不思議に映る行為でしょうね。
ボランティアとは自発性による行為のこと。自発性とは、自由、個の尊厳、人権の根にかかわる尊いものです。「やらせる」でもなく「やらされてる」でもない、みずから、そしておのずからやるということ。この自発性こそ、幼稚園で育みたい最たるものなのです。
ところ、びさい幼稚園はいくつものボランティア活動によって動いています。
えほんよみきかせボランティア
全園児集まってのよみきかせの時間。子どもたちは友だちのお母さんがたが読んでくれるのを楽しみにしています。自分のお母さんお父さんが読んでくれるのは、はずかしいけどうれしい。
えほん館のお姉さん
開放してるといっても誰もいないえほん館にははいりにくいもの。ボランティアさんがいてくれるおかげで、敷居が低くなります。
お客さんがない時は、綿繰をしていただいたり
絵本の整理や入力の労をとってもらっています。読み聞かせに重点をおいているびさいにとって大切な環境整備です。
おやぢの会の駐車場草刈り
駐車場の草刈りはおやぢの会の仕事の定番。広大な駐車場を刈ったあとはビールがうまい。
わくわくクラブのスタッフ
びさいの保護者さんが運営している子育てサークルです。素人の域を超えたバルーンアートはじめ、お母さんならではのアイディアも盛り込んだ活動が好評です。
PTA活動もある意味ボランティアですね。
ボランティアのみなさま、いつもありがとうございます。
今年度もよろしくお願いいたします。