今週はさくら組が地域の行事に参加して活躍してくれた週でした。
25日は市の福祉まつり「いきいき浜っ子まつり」のオープニングで、手話ソング「きみといっしょに」を披露。
ステージに向かってドキドキの入場。
大勢の前でステージに立つのは初めてという、ステージデビューという園児さんもおられましたが、実に堂々とのびのびと、歌っていました。屋外で、たくさんの人のにぎわいの中で、だったのですが声もよく聞こえていましたよ。
まづは、お母さんお父さんを探して手を振るのに一生懸命でしたが、曲が始まるや、ちゃんと切り替えて歌えていました。
大勢の人の中だから遠くまで聞こえるように声を大きく!
耳の聞こえない人にもよく聞こえるように手話を大きく!
ちゃんとできていましたね。
次は28日の交通安全マスコット配布。毎年恒例の行事で、交通安全週間の間に、お母さん方が作ったかわいいマスコットを、交通安全を呼びかけながらドライバーに渡すというもの。
交通安全協会さんからごほうびを頂きました。
園の中にこもっていないで、園を支えてくれている地域の人と関わるということは園児にとって大切なことだと思いますので、意味のある、さくら組さんの地域デビューでした。保護者のみなさん、ありがとうございました。
パトローくんとパトコちゃんとタッチして喜ぶ園児なのですが、
ところで、今回のこの二つ、交通安全と福祉まつりとの参加にある共通点があります。何でしょう。
さくら組が参加していること。それはそうですが、一見関係のないことのようで、共通点がある、というより共通点が見出せるといった方が正確かな。いや、共通点を見いだしたのです。園児たちが。
パトローくんに園児が話しかけました。するとパトローくんは手ぶりで答えました。「声が出ないの?」と園児たちがたずねると、×のポーズ。それを見て、園児たち曰く、「手で話してるね。」「手でも話せるよ。」「耳の聞こえない人もいるんだよ」
パトローくんの手ぶりが先日の手話ソングの経験と結びつくなんて。そのイマジネーションや発想に舌を巻きました。経験と経験とを結びつける力がこんにち日本の教育に求められている「応用力」であるといえるでしょう。それは知識の量でははかられない、生きた学力なのです。そして、一見関係ないことが結びつくということが深く知るということで、知ることの上質な快感なのです。
自分たちが手話をすることを通して、子どもたちはきちんと何かを感じ何かを学んでくれているということに感心したのでした。