遊びが何に関連するのか

 

年中4歳児さくら組。

 

1学期と3学期に年長クラス、年中クラスでは体力測定が行われます。

 

 


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こちらは年中さくら組の「ボール投げ」の様子。



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気合いは入っていますがボールは低い弾道で下に向かうことが多いんですね。とは見学していた保護者の方の意見。



まさにその通りです。



なぜならボールのリリースポイントがまだ年中の1学期では定まっていないからでしょう。



よくよく振り返ると子どもたちの日常と遊びに「投げる」という動作は極端に少なく感じます。



野球好きの子どももいますが、子どもの嗜好は「投げる」より「打つ」方に偏ります。




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広告を折りたたんで子どもたちが何かを作っています。




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そう!紙飛行機作りです。



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紙飛行機を飛ばす動作は、ボールを投げる動作に近いことがわかります。




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自然と投げる動作になっています。



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まだぎこちない投げ方の子もいますが、自分の紙飛行機が飛んだ瞬間に歓声が起こります。



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紙飛行機を作ったことのない子どもも多数いた年中組ですが、数分後には競い合いが始まりました。さっきまで「先生出来ん!」と言っていたのに(笑)



美哉幼稚園では、「遊び」の中から様々な力を引きだして身に付けます。



だから誰かが仮に「そもそも幼稚園の子どもに検証が必要か?」と言ったとしたら、どの遊びが子どもたちの何に関連して力になるのかを言語化するのが先生の仕事です。
言語化⇒検証です。そしてその力をくれるのがいつも君たちなのです。



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こちらは昨年の年長すみれ組のボール投げ名人。

きっと小学校でもボール投げ名人でいることでしょう。

今はボール投げのアベレージ2~4メートルの年中組が、1年後には美哉記録を塗り替えた先輩たちのように遊びで力をつけていくのが楽しみです。



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18メートルを超える放物線を描いた昨年のすみれ組ボール投げチャンピオンは、遊びで負けるといつも涙を流すほど「遊びに真剣」でした。



君たちとの出逢いは今も先生の中に生きています。だから先生は遊びの力を証明することに気張れるのです。








 

 

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