年中4歳児さくら組。
今月の誕生会で「大きくなったら、宇宙船に乗って宇宙を旅したいです。」という壮大な夢を言葉にした子がいました。
この子は「過去」にどういう経緯かわかりませんが、宇宙船や宇宙というものに刺激を受けていたようです。
いよいよ地球を離れて旅に出る準備が整いました。
仲間に見送られながら、
壮大な宇宙の旅に出発です。
「過去」に受けた刺激を言葉にして、「現在」遊びで夢を達成しました。君の「未来」が楽しみです。
6月は無数のしゃぼん玉が元気に空を舞います。
しゃぼん玉を捕まえようと試みたり、
勢いよく飛び出すしゃぼん玉に歓喜したり、
しゃぼん玉と一緒に空を舞おうとしたり様々です。
「しゃぼんだま とんだ やねまで とんだ やねまでとんで こわれてきえた
かぜかぜふくな しゃぼんだまとばそ」
「しゃぼんだま きえた とばずに きえた うまれてすぐに こわれてきえた
かぜかぜふくな しゃぼんだまとばそ」
ギター君はいつものようにジャカジャカ音を鳴らしませんでした。どちらかというと悲しい音だったようにも思います。
「うまれてすぐに こわれてきえた」の意味を子どもたちに伝えます。子どもからしたら衝撃かもしれませんが。
子ども:「じゃあ優しい気持ちでうたいたい!」 先生が昔さくら組の先生だった頃やっていた保育はここまでです。残念ながら「過去」の先生はここから先に進む手段と、自分のこだわりを形にする力が足りなかったのかもしれません。
お昼ご飯を食べた後、先生がテラスでしゃぼん玉をしていると君たちはやってきてこんなことを言いました。
「さっきの話覚えてるよ。こわれないように やさしくふくね」
年中クラスで初めて見る優しい優しい息の吹き込み。しゃぼんの中には儚さと、力及ばなかった先生の「過去」も包まれているように思いました。
「現在」君たちがとばしたしゃぼん玉は、きっと先生の「未来」でもとんでいるのかなと考えたら、やっぱり至らなかった過去も大事なんだなあと思った梅雨の午後でした。