年長5歳児すみれ組。
子どもたちが遊びに誘ってくれました。どうやらピタゴラスイッチみたいなものをつくりたいらしい。
イメージはあっても形にするのは難しいものです。
もちろんアイディアや意見の食い違いもあります。
「ここはこうしたらいいんじゃない?」 「いいねえ!」
「もう!!遊びでやるんだったら壊れるけんやめてや!」
いろんな会話が交錯していておもしろい。
「あんまり関係ないけど動物もってきたわ!」
「なんか話が作れそうでいいがん!」
ほらイメージが多様化してきました。自分と違う考えを認めている場面でもあります。
「ここはビー玉つかってみようや」
「なら何回かためしてみようや!」
会話だけひろってみてもおもしろいものです。
遊びに誘ってもらった先生は何をしているかというと・・・・・
先生は「ナイスアイディア!」とか「試してごらん」というのみ。
この日は試行錯誤した装置がうまく作動せず目的は達成できませんでした。
答えを教えると子どもが試行錯誤しなくなってしまいますからね。そのうえ唯一の「正解」があるという誤解が刷り込まれてしまいます。遊びの世界に「正解」はなく、多様な答えがあるのみです。
だから「答えを教えない」「だまっている」というのは先生にとって大事な仕事です。
こどもたちは「あそこがもうちょっとああなっていればよかったかな?」なんて言っています。だから先生は「やってみよう!」というのです。
こうして遊びの試行錯誤は明日も続くのです。