11月16日、年長すみれ組さんが行ったところは・・・
「お魚はどこからくるか」という問いに対して、子どもたちは「お魚探検隊」を通して答えの体験をしました。
「お米はどこからくるか」という問いに対しては、田んぼでアイガモと戯れながら答えの体験をしました。
次なる問いは「電気はどこからくるか」
「雷から」「太陽から」「トーマスエジソン」などなどいろんな答えを出してきた子どもたちですが、お家の人に聞いたり考えたりしながら集約した答えは「電線から」「電線の先に電気工場がある」というあたりで落ち着きました。
それなら電気工場見たことある?「ない」と全員が応えたので、見に行く?と聞くと「行く!」
で、境港市内にある「日新バイオマス発電株式会社」をおとづれました。
施設が見えてくると、バスの中ではキャアキャア歓声があがります。
天地いっぱいの秋晴れのもとそそり立つ配管いっぱいの工場
施設の説明を聞きながらの見学。シンプルで子どもに通りやすいお話をしてくださいました。
燃料になるチップ。子どもたちは触ります。鳥取県の山の間伐材と日新の合板工場と半々くらいの割合だそうです。
木は伸びるもの。石油などの化石燃料と違い、再生可能です。しかも間伐材は、森林を維持するために必要な間伐という行程から出るものです。
チップが運ばれる先へ上ります。
書かれてある文字は
平成25年度鳥取県緑の産業再生プロジェクト事業
強い林業・木材産業構築緊急対策
施設名 木質バイオマス発電プラント
燃えています。
さっき見たチップがパチパチとはぜながら炎となっています。この火が「大きなやかん=ボイラー」で湯を沸かします。蒸気が進む先が
タービン! 「タービン=大きな風車」が回って発電します。
火の力を借りて電気を起こす電気の工場「日新バイオマス発電所」は電気が作られる要所要所が具体的に見ることができ、
大変いい施設でした。
ここで発電される電気の量は、およそ一般家庭1万2000件分。境港の世帯数は1万5186戸(9月現在)。敷地は600×400mほどの小さな発電所なのですが、これが2基あれば境港の家庭の電気は十二分にまかなえるということ。それは非常に希望のふくらむ事実でした。エネルギーの地産地消は可能だ、という具体的な可能性を見せてくれました。こういう原則が各地で実現すればエネルギー自給ってそんなに難しい事ではないのではなかろうかとさえ思えてくるのでした。
初めての幼稚園児の受け入れを快く引き受けてくださり、園児向けの分かりやすく端的な資料をくださり、また危険のないように表示などを用意してくださった上に、佐々木さんが園児目線での平易なお話をしてくださったこと、本当にありがとうございました。うれしい夢とうれしい現実を見せていただきました。
こちらに日新木質バイオマス発電のパンフがあります
ついでに、その足で、他の電気工場を見に行きました。
子どもたちと作った風車で風を見つけます。
メガソーラーに隣接する「とっとり自然環境館」のなかでは、
「回ると電気がつく」という原理は、すでに自転車が走ると電気がつくところをよくよく観察して発見していました。園児が既に知っているその原理を、確かめことができるいろいろな装置で遊びました。
外に出ると水の力で電気を起こす水力発電
突然の押しかけたのに快く説明くださった「とっとり自然環境館」梅林さん、石倉さん。ありがとうございました。
ちょっと歩くと汽水湖の向こうに見えるのは
子どもたちの風車と呼応してるのは
安来の風車。
火力発電、風力発電、水力発電が境港で見る事ができるなんて、ちょっと欲張りな旅でした。