わくわくクラブ絵本の紹介・特大号

新年度になってすでに2回のわくわくクラブがありました。それは、またPDFであげますので、おたのしみに。

今日は、昨年度さいごのわくわく通信です。これは時期を問わない内容なので、あえてちょっと遅らせてみました。

 

2017.3.わくわくえほん特集号.pdf

 

「えほんは心のたべもの」いいこと言いますね。宮沢賢治は自分の童話が読者にとって「すきとほったほんたうのたべもの」になることを願っていました。作品とほんとうに出会うという時、それは見るのでも聞くのでもなく、食べるという言い方がリアルなのだと思います。自分の中に入れて、自分にするということ。その言葉が新しい自分に創り上げるということ。なのでしょう。

「ひとはパンのみにて生きるにあらず」というのはキリスト教徒だけでなく、万人にとって真実でありましょう。うまれたての赤ちゃんは、おっぱいをとくとくのみながら、時々わざと休んで、母親を見つめます。母の目が注がれたり声をかけられたりすると、また飲み始めます。「パン(栄養=ミルク)」のみでいいなら、効率の良い栄養摂取のために休まず飲んだら良いのです。しかし、とまるのはなぜか。何かをかわしたいのです。心でつながりたいのです。コミュニケーションの喜びのため栄養摂取を中断する、つまり「人はパンのみにて生きるにあらず」なのです。

ひとはうまれるまえからコミュニケーション的生き物です。絵本はコミュニケーション的芸術です。その、ゆたかな食べ物を親子でともに食べ、いっしょに心をふとらせて行きたいものですね。

 

今年度はわくわくスタッフが大幅に変わりました。新しい学校で、新しい土地で、それぞれが新しいステージに立っていろいろな風をうけて、格闘葛藤活躍していることでしょう。びさいでの活躍に改めて感謝しつつ、新しいスタッフがしっかり受け継ぎ新たに活躍してくれている事をお伝えします。

その新スタッフによるわくわく今年度通信は、次回のお楽しみ。

 

 

 

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