年長5歳児すみれ組。
現在進行形ですみれ組の子どもたちは芸術の秋真っ只中。
二階へと続く階段には墨と水彩画で描いた作品が並びます。
部屋にはパステルで描いたサツマイモの絵がずらり。
ホールにも作品があります。この作品は先月公園でみつけた秋の自然物で絵の周りを飾ってあります。
こちらは製作風景。飾りの配置にもそれぞれのこだわりがあるようです。
「ここにもつけたいなぁ」なんて言葉が聞こえてそうですね。
さて、今回の製作はちょっと変わったもの。まずは、誰が呼んだか〝すみれ組の葉っぱ名人”から、「葉っぱの色が赤く変わる事を紅葉という」ことを教えてもらいました。
「葉っぱが黄色くなる事も黄葉というんだよ」担任もちょっとだけ補足。
ということでまず幼稚園の園庭で秋の葉っぱを探しました。
それぞれが気に入った秋の葉っぱを部屋まで持って帰ってきました。
教師:「今日の製作は2つだけお話をきいてください」
1.葉っぱをよーーーーくみること。
2.葉っぱと同じ色を使ってください。
早速製作開始です。まずは観察タイム。
3分間、葉っぱとにらめっこ。 「あっ!よくみるともようがある!!」 「よーくみるとギザギザしてる!」 「ここまでみどりでここからきいろい!」 など色々な発見があった模様。
次は見つけた発見を絵にします。
さあどんな作品が出来るか楽しみです♪
葉っぱの網目をうまく表現しています。
「まわりはこのいろで・・・ここからこのいろで・・・」ぶつぶついいながら葉っぱを再現しようとしています。
「あっ!まぜたらほんもののいろができた!」
よくみると、色赤をベースに茶色を上から混ぜてリアリティーを出しています。 不思議と「もう一枚かきたい!」という声が続々出てきました。 完成した作品は・・・
こんな感じで飾られました。とても素敵な作品です。子どもたちも自分や友だちの作品をしばらく眺めていました。 いつの間にか子どもたちの「みる力」がこんなに伸びています。その力を伸ばしているのはやっぱり遊びです。だってここは「遊びの学校」ですから。 色や形が実に繊細で写実的な作品ができあがりました。幼稚園児によるリアルな作品が私は好きです。これらの表現を生み出すもとにある見る力にも感嘆します。園庭でお気に入りの葉っぱを探している時も、すでに葉っぱと出会っていたのでしょうね。そこを通過しようとする園長に、次から次と子どもたちが葉っぱを見せてくれました。形のおもしろさ、表と裏の色が違うことなどを、嬉しそうに伝えながら。 その日の園庭では、年長児のみならず、年少組の子も迫力のある色の落ち葉を、わたしに無言で持ってきてくれました。まだ、その葉のよさを、すみれ組さんのように言葉で伝えるには至らないけれど、そこで感じられているものはすみれ組さんに劣らないほどのひだをもっていることが推測されるのでした。