年長5歳児すみれ組。
「おのが影 振り放さんと 暴れごま 上村占魚」
1月に絵本館で園長先生が教えてくれた俳句です。
自分の影を振り放そうと激しく回るこまの句は、まさに今のすみれ組にぴったり。
なぜに子どもたちはここまで「こま」にハマるのでしょうか?
こちらはまだ初期のこま。ただ回るのが嬉しい。そんな様子の子どもたち。
回せるようになると、何人続けて回せるかに挑戦していく子どもたち・・・・
胸に手を当てるのは準備が出来た合図です。
通称「すみれ連続投げ」と呼ばれるこの種目。「1号!2号!3号!・・・・・」と元気な声が教室に響いています。
この頃にブームだったのがこちら。おわかりいただけるだろうか?こまが放つ光沢はセロテープを貼ることで演出されているのです。
やってきた「改造ブーム!」日々研究に没頭する子どもたち。こちらは樹脂絵の具で色付け。
テープの上に色をぬれば、何回でもやり直しがきくそうです。
なるほど。色の変化を楽しむわけですね。
どうすればこんな絶妙な色合いになるんでしょうか?
不思議なことにネタの隠しあいなんてしません。お互いの気に入ったところは取り入れていきます。
こまを回すのに慣れてくると、トーナメント方式による「こま大会」が開催されます。優勝する子はカリスマのような存在に。
競い合う事、勝つ事のうれしさ、負ける事の悔しさももちろん大事ですが、教え合いの姿もありました。なかなか糸が巻けない女の子には、必ず誰かが助けてくれます。男たるもの紳士であれ。あっぱれです。
金色に輝くのは名人級の証。先生に勝利したり、こま大会で優勝した証拠です。
どうすればこんなに鮮やかな紫色が出せるのでしょう?日々の進化は続きます。
子どものアイディアは枯渇しません。なぜ、たかが「こままわし」がこれほど子どもをひきつけるのか少しでもおわかりいいただけたでしょうか?
そして今子どもたちが挑戦しようとしているのが、今年で3回目を迎える「あの劇」です。(コアなびさいファンなら知っている人がいるかも)毎日意見をぶつけ合い、認め合い、完成はすぐそこです。