年中4歳児さくら組。
これは行事でも活動でもありません。子どもたちとした約束から現実になった遊びです。
バケツを持って、タモを持ってどこ行くの?
「ザリガニ探検隊!!!!」
時はさかのぼり、君たちがまだ年少さんだった頃、先生は確かにある約束をしました。
先生:「もう少しみんなが大きくなったらザリガニ取りに行こうや!」
子ども:「じゃあさくら(年中)になったらいこうや!」
あれから半年近くたち、その時のドキドキを君たちはまだ持っていました。
時には先生の部屋にまでザリガニを研究した報告をしに来てくれました。
きっと頭の中は写真や図鑑からの知識、早くザリガニに会いたい気持ちでドキドキなんだろうなあ。
だから、クラス全員ではなくザリガニに会いたい子が集まって結成された「ザリガニ探検隊」なのです。 近くの川に到着すると、胸の高鳴りはガードレールに振動して先生にも聞こえてきました。
「あっ!さかながいる」
おそらく君たちと同じくらいドキドキと興奮をしていた先生は、「ザリガニとりの名人」と呼ばれていた子どもの頃に戻っていました。
本物のザリガニを子どもたちにみせると、「ほんとうに赤いがん!!!」とお互いに興奮。
息が止まるくらいザリガニを見つめています。
実際に触れようとして、はさまれるかもというドキドキと、それでもつかみたいドキドキ。
ザリガニ君の威嚇を受けながらも・・・・
今まで調べた知識に勇気をプラスして、ザリガニを捕獲!
周りの子は悲鳴や歓喜の声をあげる中、しっかり本物に触れる。それはもう本当にザリガニが好きという気持ちかな。
せっかくだから魚の捕まえ方も教えました。コツは斜めに構えたタモを素早く水に入れてすくいあげること。
本当に魚がとれた時の反応は「やったー!」とかではなく「ヴぁーーーーーー!」といった感じ。
ザリガニが本当にこのエサを食べるか?蓄えた知識を実践中。興味と関心の質の向上は実際にやってみようと、心も体も動かしているようです。
本物の住んでいるところに実際に行き
本物に触れ
同じ川にはほかの生きものも住んでいることを知り
実際に捕まえてみようと試み
失敗や成功をしながら興奮し その後も今までに得た知識を試そうとする
「ザリガニ探検隊」という遊び、本家の「お魚探検隊」にも通じます。
だからこそ出てくる「川を汚したらいけないよ」という気持ち